テクニカル分析

【FX初心者必見】勝ってる人はみんなやってる!マルチタイムフレーム分析について解説!

マルチタイムフレーム分析

この記事では「マルチタイムフレーム分析」の基本的な考え方から、実践的な分析方法を、紹介しています。

マルチタイムフレーム分析を語るうえで、「ダウ理論」は必ず押さえておく必要があります。
「ダウ理論」についてわからないという方は、まず以下の記事を参考にしてください。

「マルチタイムフレーム分析」という言葉は、最近ではよく耳にするようになりましたが、私がFXを始めたばかりの頃はまだ、「マルチタイムフレーム分析(MTF分析)」という名前は、ほとんど聞きませんでした。(単に勉強不足だったのかもしれませんが…)

初めてマルチタイムフレーム分析という名前を聞いたとき、
「なんかカッコイイ名前の分析手法が出てきた!」
と思いましたが、内容自体は、名前負けしているほど基本的な内容であり、勝っているトレーダーはごく当たり前に使ってきた伝統的な手法です。

ただ、名前が与えられ、1つの手法として「パッケージ化」されていることは、テクニカル分析を行う上で非常に便利です。
なんせ、名前の中に「ロジックそのもの」が入っているわけですから覚えやすいです。

しかし、

ロジックが「腑に落ちている」状態でなければ、単なる知識であり、実践で生かすことは難しいです。

ですので、徹底的に、腑に落ちるまで何度も読んで、マスターして下さい!

FXにおけるテクニカル分析のうち、マルチタイムフレーム分析は非常に優位性が高い分析手法ですので、決して流し読みせず、徹底的に身に付けてほしい内容です。

ですので、まずは基本的な考え方から、実践的な分析方法まで、1から確認していきましょう!

「マルチタイムフレーム分析」(MTF)とは?

まずは、「マルチタイムフレーム分析」とは一体何なのか、というところから、説明していきます。

丁寧に1つずつ確認していきましょう。

相場の環境認識をするために有効な分析方法

「マルチタイムフレーム分析(MTF分析)」とは、相場の環境認識をするために有効な分析方法です。

そういった意味で、環境認識方法の1つと考えることができます。

意訳すると「複数時間枠分析」となるのですが、

要するに、短期足ばかりでなく、長期足も見ましょう」ということです。
また逆に、長期足ばかりでなく、短期足も見ないとね」という意味でもあります。

環境認識の基本は、「上昇トレンド」なのか、「下降トレンド」なのか、「レンジ」なのかを見極めることから始まります
それを確認せず、闇雲に買ったり売ったりしても、当然勝てません。このあたりのことは、FXや株などの入門書に必ず書かれていることです。

ただ、環境認識は複数の時間足(=マルチタイムフレーム)で行う必要があります。

具体的には、
15分足で「上昇トレンド」でも、4時間足で見た場合には「下降トレンド」という場合、
15分足しか見ていないトレーダーよりも、
4時間足も15分足も、両方見ているトレーダーの方が有利にトレードできるのは明らかです。当然、両方見ている方が分析の精度が高くなります。

この 「複数の時間足(=マルチタイムフレーム)」で分析することで、優位性を高める分析手法を、「マルチタイムフレーム分析」といいます。

複数の時間足(=マルチタイムフレーム)」で分析すること の必要性については、

「森」(4H) ⇔ 「木」(1H) ⇔ 「枝」(15M)

とか、

「鳥の目」(4H) ⇔ 「虫の目」(15M)

などと例えられています。(下図ピンクのボックス部分)

私は個人的に「森」「木」「枝」の対比はシックリくるので、当サイトでは、そちらの比喩ひゆで説明させていただきます。

さて、下図は、「森」(4時間足)と、「枝」(15分足)で同じ時間を示したものです。

【「森」:4時間足】

4時間足を見ているトレーダー

↑ 4時間足で見ると、認識パターン②のラインをブレイク、トレンド転換し、下落もしくは調整がおこる可能性が高い

【「枝」:15分足】

15分足を見ているトレーダー

↑ 15分足に落としてみると、確かに高値の更新と安値の切り上げが確認できる

上の2つの図を見ると、15分足単独でみると「ロング(買い)」に優位性があるように見えます

しかし、4時間足を見ると、「上昇トレンドの転換シグナル」が確認できる(ダウ理論転換パターン認識②)かと思います。

15分足単独しか見ていないトレーダーは、4時間足での単なる調整局面で「ロング(買い)」を仕掛け、(ちょうどパターン②のラインを超えたあたり)、損切するはめになります。
そして、彼らの損切(買いの損切=売り)が、さらに下落を加速させます。
(私も初心者のころ、よくこのパターンで負けていました)

「マルチタイムフレーム分析」とは、そういった考え方を「パーケージ化」した便利な呼び方という感じです。

ダウ理論の「トレンドには3種類ある」をFXに当てはめたもの

では、なぜ「マルチタイムフレーム分析」が優位性の高い手法なのでしょうか?

これは、「ダウ理論」の基本原則「トレンドには3種類ある」が背景にあるからです。

「ダウ理論」の基本原則では、相場には「主要トレンド」「二次トレンド」「小トレンド」の3つのトレンドがあるとされています。

それをFXに当てはめ、分析に生かそうというものが「マルチタイムフレーム分析」です。

冒頭で、名前負けしているほど基本的な内容と言った意味は、結局「ダウ理論」が身についていれば、特に目新しいものではないからです。
とはいえ、簡単に身につく分析技術ではないのも確かですし、現代テクニカル分析は日々進化しているので、より時代と相場に適合する形で名前を変えて復活したという感じでしょうか。


ダウ理論の定義では、主要トレンドを1年以上のスパンでとらえていますが、FXの「マルチタイムフレーム分析」の場合は、さらに細かく見ていくことになります。(先ほどの例のように、4時間や1時間でも十分に機能します)

スパンが短くても機能する理由は、FX(為替市場)は株式市場よりもサイクルが早い(平日ほぼ24時間取引可能であり、世界中の市場で取引され、世界情勢の変化を瞬時に織り込んでいく)から、とされています。
が、結局のところ、「みんながそれを根拠にトレードしているから」機能しているとも言えます。
※ちなみに、FX(為替市場)でも、ダウ理論の定義どおり、1年以上の「主要トレンド」や「二次トレンド」「小トレンド」は過去検証すれば何度も起こっていることが観測できます。つまり「トレンドには3種類ある」というダウ理論が、FXにおいては、「各時間足でも頻繫に起こっている」と考えることができます。興味のある方は週足など長期のスパンでぜひ検証してみてください

マルチタイムフレーム分析の最重要ポイント

さて、簡単に「マルチタイムフレーム分析」とは何か?に触れたところで、結局どうすれば実際のトレードに使っていけるのかというのが最大の関心事だと思います。

それでは核心に触れていこうと思います。

まず大前提として必ず覚えていただきたい、最重要ポイントは、

① 相場は上位足に支配され、

② トレンドは、短期足から転換していく

という大原則です。

冒頭の「マルチタイムフレーム分析(MTF)」とは?で触れた、

短期足ばかりでなく、長期足も見ましょう」が、①「相場は上位足に支配され」に対応し
長期足ばかりでなく、短期足も見ないとね」が、②「トレンドは、短期足から転換していく!」に対応しています。

これを理解し、実際のチャート分析に生かすことができれば、マルチタイムフレーム分析をマスターしたと言っても過言ではありません。それくらい重要なポイントです。

①、②について、それぞれ説明していきます。

① 相場は上位足に支配される

FXの為替市場は、常に上位の時間足に支配されています

1番の理由は、相場は長期足の方向・トレンドに動く傾向があるからです。
また、長期(特に日足)のほうが、短期足より沢山たくさんのトレーダーに見られているのも理由の1つです。沢山たくさんのトレーダーが参加すれば、当然、価格はその方向に動いていきます。

先ほど「マルチタイムフレーム分析とは?」の、「森」(4時間足)と「木」(15分足)の図で説明したように、
下位足(15分足)の上昇は、上位足の波(4時間)にのまれて否定されました。それは、上位足の支配下にあったからです。4時間足を監視しているトレーダーにとっては、「戻り売り」をする絶好のチャンスだったわけです。

15分足しか見ていないトレーダーにとってはトレンドフォロー(順張り)だったはずが、
4時間足を見ているトレーダーからすれば単なる調整だったという結果でした。

こういった、上位足を意識してトレードすることが、「マルチタイムフレーム分析」の目的の1つです。

代表的な(相場参加者がよく見ている)時間足は

週足→日足→4時間足→1時間足→15分足→5分足→1分足

というタイムフレーム(時間足)です。

まず、トレードスタイル別に、相場参加者それぞれが見ているタイムフレームの代表的な例を簡単に見てみます。(状況を簡単に説明するために、3者に分けていますが、実際にはより多様なスタイル・タイムフレームがあります。)

長期のトレーダー

スイングトレードなどの長期のトレーダーは「週足・日足・4時間足」をメインに相場を監視しています。エントリーは、さらに時間軸を落とし、1時間足や30分・15分足で行います。

中期のトレーダー

中期のデイトレーダーは、「日足・4時間足・1時間足」をメインに相場を監視しています。 エントリーは、さらに時間軸を落として15分足や5分足で行います 。

短期のトレーダー(スキャルピング)

スキャルピングをメインにしているトレーダーは「1時間足・15分足・5分足」をメインに監視しています。 エントリーは、5分足か1分足で行います 。

こうしてみていくと、タイムフレームを長く見ている長期のトレーダーにとって、15分や5分足の値動きはそれほど意味をなさないことがわかります。彼らの興味は、数時間・数日後の値動きにあります。逆に、中期や短期のトレーダーにとっては、目先の1時間足や5分、1分の足が重要になってきます。

ここまで簡単に各トレーダーが監視しているタイムフレームをみてみましたが、「マルチタイムフレーム分析」とは、「いろいろなタイムフレームを監視しているトレーダーの総意」を汲み取る作業です。

トレードにおいて、もっとも優位性の高いエントリポイントは、
長期を見ている人も、
中期を見ている人も、
短期を見ている人も、
全員が同じ方向、同じ目線でエントリしたい場所

ということになります。

よって、短期足で勝負するデイトレーダーも、「上位足」を監視する必要があります。

「マルチタイムフレーム分析」が優位性の高い手法たる所以ゆえんは、
「上位足に支配」された、大きな相場の波をとらえ、上位足から短期足まで確認し、みんながエントリしたいポイントを発見するところにあります。
ですので、大きな波(上位足)に支配されている以上、それに逆らうのは得策ではありません。大きな波に逆らわず、優位性の高いポイントまで待つ必要があります。

② トレンドは、短期足から転換していく

トレンドは、短期足から徐々に転換していきます。

相場は小さな波を作りながら、大きな波を形成していきます。これを「フラクタル構造」と言います。

これは言葉で説明するのは難しいため、4時間足と1時間足で、図を使って説明していきます。

青色の水平線が「ダウ理論トレンド転換認識パターン」のラインで、パターン①は細線・パターン②は太線で示しています。この場合4時間足でみると、①か②でトレンド転換したと判断するトレーダーは多いでしょう。

今回の例では、4時間足をメインに、「ダウ理論転換パターン認識①」の位置でエントリーを考えていきます。

認識パターン①なので、
安値を切り上げ、直近の高値を抜けたポイントで、買い(ロング)のエントリ準備をします。

これを1時間足で分析してみましょう。グレーの枠で囲った□の左側は4時間足の波動をそのまま残しています。右側グレーの□の中に注目してください

黒い2本のラインは、 1時間足の「ダウ理論トレンド転換認識パターン」のラインを追加したもので、パターン①は細線・パターン②は太線で示しています。 さらに画像では見えませんが、ピンクの〇の部分で、15分はすでにトレンド転換認識パターン②を果たしています。

そうすると、すでに15分足では「トレンド転換済」1時間足で見ると「転換認識パターン②」が発生しています。
そして、4時間足の「 トレンド転換認識パターン ①」も発生(今回の例ではたまたま1時間の②と4時間の①が重なりましたが、いつもこうなるわけではありません)しているので、積極的に買い(ロング)でエントリしていけるわけです。

「マルチタイムフレーム分析」は、短期足からトレンド転換していく性質を利用して、エントリの根拠と精度を上げることが目的の1つです。

もちろん画像は事後的な解釈であり、実際のチャートで上のような分析ができるようになるまでは、相応の時間と練習が必要です。

はじめは意識して何度もラインを引く練習をし、チャートを開いた瞬間から無意識にラインが引けるレベルまでマスターしてほしいです。

まとめ

以上、「マルチタイムフレーム分析」の概要から具体例までを見てきました。

最重要ポイント

相場は上位足に支配され、トレンドは短期足から転換していく!

でした。

もちろん、「マルチタイムフレーム分析」のみで勝ち続けられるほど、FXの世界は甘くありません。

ただ、こういった「基礎」の部分をしっかりと身に付け、「基礎」を複合的に組み合わせ、優位性を高めれば、FXで勝つことは全く難しくありません。FXだけでも十分に生活していけるようになれます。

「基礎」の部分を身に付け、相場と向き合うことで、MACDやRSIなどの「オシレーター頼み」のトレードや、「聖杯探し」、「高額なサインツール」から脱却することができます。

「マルチタイムフレーム分析」をテクニカル分析に生かしたという方は、MT4を使用することをオススメします。以下の記事では、MT4のインストール方法について解説していますので、参考にしていただけたらと思います。

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